プロジェクトメンバーによる合宿討論会が行われました

プロジェクトメンバーによる合宿討論会が行われました

3月19日(木)~20日(祝)、PMEプロジェクトでは、3年間の活動を総括し、あらたな発展の契機にようと、プロジェクトメンバーで合宿討論会を行いました。
討論会場の国民宿舎湯ノ山ロッジには、総勢24名の名古屋大学の医学系研究科、工学系研究科、情報科学研究科の研究者、及び協働企業の方々が集まりました。

まずは、この3年間の研究成果をレビューし、”手のひらに名医・大病院”のコンセプトに対して、各サブテーマの位置づけと進捗状況の確認を行いました。
引き続き、21年度以降のプロジェクト強化分野として、情報インフラ分野について集中討論を行いました。この強化分野に関する討論が、今回の合宿の主目的です。

最初に、この合宿討論会で当プロジェクトに合流した松尾清一・名古屋大学医学部附属病院長から、日本の医療の良い点と課題について話題提供され、次世代の 医療とはどうあるべきか、海外との比較も踏まえた考察がありました。松尾病院長が、実際に海外に出張して、予想外に進んでいる医療の体制を目の当たりにし て驚いた話など、”手のひらに名医・大病院”のヒントが多くあり、考えさせられました。

次に医学系研究科(脳神経外科)の水野正明准教授より、医療情報の標準化と共有化について行政動向や、”東海医療情報ネットワーク(脳卒中ネットワー ク)”で、実証実験を行った経験の紹介がありました。夕食を挟んで、協働企業の富士通の田原保・ヘルスケアソリューション事業本部事業推進統括部長から、 これまで富士通さんが行ってきた、情報事例の紹介がされました。

最後に武田 一哉・大学院情報科学研究科 教授から研究テーマの提案が為されました。
情報科学の分野は、デバイスの研究者などにとっては今まで馴染みが薄かった分野で、最初はテーマとして具体的にイメージしにくい面がありました。が、今回 の集中討論により、医療・健康分野での具体的な取り組みが説明され、プロジェクト全体で情報技術が拓くインフラのイメージが、共通認識になったと思いま す。 企業・大学の役員から現場の研究者まで、一堂に介し、時間を忘れてフランクに議論する貴重な討論会でした。

■参加者名簿

  • ○協働企業
    石田清信 経営執行役常務(富士通),
    田原 保ヘルスケアソリューション事業本部事業推進統括部長(富士通),
    渋谷俊昭 パブリックリレーションズ本部 計画部担当部長(富士通),
    藤田省三ナノテクノロジー研究センター 主席研究員(富士通),
  • 米田光宏 名古屋支社企画開発室 開発チーム長(伊藤忠),
    平岡良隆 ライフケア事業推進部(伊藤忠),
    浅野武夫 研究開発センター グループリーダー(オリンパス),
    川瀬三雄 研開本部次世代技術戦略室3GL(日本ガイシ)
  • ○名古屋大学 医学部付属病院・医学系研究科
    杉浦康夫 名古屋大学 副総長・理事,
    松尾清一 名古屋大学医学部附属病院長,
    太田美智男 医学系研究科 教授 (細菌学),
    門松健治 医学系研究科 教授 (生化学),
    古川鋼一 医学系研究科 教授 (糖鎖),
    川部 勤 医学部保健学科 准教授 (病因・病態検査),
    水野正明 医学系研究科 准教授(脳神経外科)
  • ○名古屋大学 工学研究科
    馬場嘉信 工学研究科 教授(分析化学),
    本多裕之 工学研究科 教授(生物プロセス工学),
    浅沼浩之 工学研究科 教授 (有機材料設計),
    武田一哉 大学院情報科学研究科 教授 (情報通信工学),
    森 健策 大学院情報科学研究科 准教授 (医用システム),
    河口信夫 工学研究科 准教授(ユビキタスコミュニケーション),
    吉田安子 予防早期医療創成センター 特任教授
  • ○お手伝いの学生さん
    西岡英則さん(浅沼研),
    関口康司さん(浅沼研)
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