名古屋大学予防早期医療創成センター | 第6回ワークショップのお知らせ | ||||
趣旨 | |||||
名古屋大学では、予防早期医療に関わる広範で複合的な研究課題に対し、医工等分野を超えた連携や産学官の連携によ り、融合研究に取り組む拠点として「名古屋大学 予防早期医療創成センター」を設置致しました。当センターでは、融合研究を刺激し、より発展させるような契機として、定期的な研究会を開催しております。 来たる1月23日に、現在当センターで進行中の個別研究に、コンソーシアムとして突っ込んだ議論を行う為、テーマ毎のセッションを設定したワークショップを開催致します。 |
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お申込み | 受け付けは終了しました | ||||
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問い合わせ先 | |||||
当センターに関するお問い合わせは、下記までご連絡下さい。 PME拠点事務室 kou-kyoten@adm.nagoya-u.ac.jp |
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意見交換会 | 受け付けは終了しました | ||||
ワークショップ終了後、下記場所に於いて意見交換会を行います。 時間:18:00~19:30 場所:野依記念学術交流館 1階エントランスホール :3,000円 |
アクセス | |
地 下 鉄 名 城 線 名 古 屋 学 駅 下 2 番 出 よ り 徒 歩 3 分 |
プログラム | ||
各セクションのタイトルをクリックするとそれぞれの詳細に移動します *10:30~、17:35~は、2階カンファレンスホール会場にお集まりください |
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時間 第1会場 カンファレンスホール(2階) | ||
10:30~10:35 | 挨拶 門松健治 予防早期医療創成センター センター長 医学系研究科 教授 |
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10:35~11:15 | 【招待講演】高齢化と健康に関するWHOワールドレポート ~求められるイノベーションと研究・開発の可能性~ WHO健康開発総合研究センター テクニカルオフィサー 茅野 龍馬 氏 |
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11:20~11:50 | ポスターセッションに関するショート・トーク | |
昼食休憩 | ||
時間 1階 回廊 |
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12:30~13:30 | ポスターセッション 於:野依記念学術交流館 1階 回廊 | |
移動 | ||
時間 | 第1会場 カンファレンスホール(2階) | 第2会場 会議室(1階) |
13:30~15:30 | 1-1 予防・健康増進に向けたIoT応用の可能性 |
2-1 ベッドサイド診断の技術と応用 |
15:40~17:50 | 1-2 社会参加寿命延伸の為の新潮流 |
2-2 皮膚を科学する |
17:55~18:00 | 挨拶 財満鎭明 名古屋大学副総長 学術研究・産学官連携推進本部長 |
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18:00~19:30 | 意見交換会 於:野依記念学術交流館 |
会場のご案内 | |
第1会場 カンファレンスホール(2階) | ||
高齢化と健康に関するWHOワールドレポート ~求められるイノベーションと研究・開発の可能性~ |
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医師 茅野 龍馬 氏 WHO健康開発総合研究センターテクニカルオフィサー(健康危機管理) | ||
10:35~11:15 | 国際保健は、これまで「感染症との闘い」を大きなテーマとして、ワクチンの普及、エイズ・マラリア・結核対策など、様々な事業を行ってきた。その結果として、乳幼児死亡率、妊産婦死亡率は世界で低下し、平均寿命も大きく伸びた。一方で、人口の高齢化や生活習慣病の増加など、これまで先進国だけの問題と考えられていたものが、途上国も含めた世界各国の課題になっている。 そうした状況に鑑み、WHOは2015年、「高齢化と健康に関するワールドレポート」を発行し、世界全体に対して問題提起をするとともに、その解決に向けての提言を行った。本講演では、こうした国際保健の文脈について概説し、今後必要とされる社会変革や研究開発の方向性についての討論の機会とする。 |
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WHOのホームページから、全文(英語)及びサマリー(日本語)を閲覧、ダウンロードできる。 http://www.who.int/ageing/events/world-report-2015-launch/en/ |
第2会場 1階会議室 | ||
ベッドサイド診断の技術と応用 座⻑ 平⽥ 仁 予防早期医療創成センター 教授 |
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時間 | タイトル | 内容 |
13:30~ | POCT分析を⽬指した ペプチド分⼦ビーコンの開発 名古屋⼤学予防早期医療創成センター 教授 本多 裕之 |
簡便なベッドサイド分析を⽬指して、分⼦内に相補配列をもつペプチド分⼦ビーコンを合成した。分⼦開閉により、ターゲットの有無をノンラベルかつワンポットで定量することができる。合わせて銀ナノ微粒⼦を利⽤したペプチド分⼦プローブも紹介する。 |
14:00~ | POCT⽤のマイクロ流体デバイスの開発 北海道⼤学 ⼯学研究院 応⽤化学部⾨ 分⼦機能化学分野 教授 渡慶次 学 |
我々はPOCT⽤のマイクロ流体デバイスの開発に取り組んでいる。⻑さ8.5mm、幅1 mm、深さ40 μmの流路の中に光硬化性樹脂を利⽤した抗原-抗体反応場を作製することで、微量・迅速・簡便・⾼感度なイムノアッセイデバイスを実現した。本シンポジウムでは、デバイスの特徴といくつかの測定例について紹介する。 |
14:30~ | ⾮接触呼吸センシングによる施設介護・在宅医療⽀援システム コニカミノルタ株式会社 事業開発本部 事業推進部 アシスタントマネジャー 将積 直樹 |
コニカミノルタでは、昨年4⽉に介護施設における介護業務全体を効率化するケアサポートソリューションを販売開始した。本システムの概要と、コア技術である⾮接触呼吸センシング技術を活⽤し、IoT技術とも連携した次世代在宅医療⽀援システムについて説明する。 |
15:00~ | 地域包括ケアの完成に向けて ベッドサイド診断の役割と期待 藤⽥保健衛⽣⼤学 未来医療戦略研究講座 教授 杉浦 ⽴尚 |
2025年に⾼齢者⼈⼝は⼈⼝の30%に相当する3500万⼈と、⽇本超⾼齢化社会はピークを迎える。地域包括ケアシステムの完成は急務であり、その重要な鍵のひとつが在宅におけるベッドサイド診断であることは間違いない。総論から各論までとりまとめてお話をしたい。 |
15:30~ | 小休止 |
第1会場 カンファレンスホール | ||
社会参加寿命延伸の為の新潮流 座⻑ 吉⽥ 安⼦ 予防早期医療創成センター 特任教授 |
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時間 | タイトル | 内容 |
15:40~ | 医⾷イノベーションが創る喜びのヘルスケア〜家族みんなで楽しむ幸せ⾷〜 ㈱⽵屋旅館(ホテルクエスト清⽔) 代表取締役 ⽵内 佑騎 |
当社が運営する「ホテルクエスト清⽔」では、糖尿病患者も家族と共に楽しめるフルコースを提供し、誰もが楽しい時間を過ごせることを⼤切にしている。レシピ開発の経緯、障壁をどう乗り越えたか等「メディカルシェフ」の挑戦をお話する。 |
16:10~ | セルフ健康チェック 利⽤者38万人の軌跡 ケアプロ株式会社 代表取締役 川添 ⾼志 |
“ちょっと⽴ち寄り、ちゃんと健康”をコンセプトに、セルフ健康チェックを駅やデパート、パチンコ店などで展開し、累計38万⼈の利⽤者の⽣活習慣病予防に取り組んできた軌跡と、インドへの展開を含めた今後の戦略を紹介する。 |
16:40~ | 新聞販売業から「ホスピタリティ流通業」を⽬指して アウンズ・ヤナギハラ 代表取締役 柳原 ⼀貴 |
超⾼齢社会が現実となった今、巷では⽇常様々な出来事が起きている。認知症で⾃宅がわからなくなった徘徊⽼⼈、室内で倒れ何⽇も放置された⾼齢⼥性、電球の交換も難しい⾼齢者の⽇常⽣活等。このような現状に、誰がどのように対応すればよいか︖⾼齢者にとって毎⽇⾃分を訪ねて来てくれる存在は、私たち新聞販売店しかない。そのため当社は単なる新聞販売業から脱⽪し安⼼して暮らせる街づくりの担い⼿となるべく「ホスピタリティ流通業」をスローガンとして企業活動を進めている。 |
17:10~ | ウーバーICTシステムで運⾏している、⽇本初の京丹後・丹後町での「ささえ合い交通」 とは NPO法⼈ 気張る︕ふるさと丹後町 専務理事 東 和彦 (運⾏管理者兼務) |
丹後町では、⽇本発のICTを活⽤したタクシーの公共交通空⽩地帯での有償運送(ささえ合い交通)を5⽉26⽇からスタートさせている。総実⾞⾛⾏距離は半年で3416kmとなり、利⽤者のドライバーへの評価も⾼い結果となっている。観光客だけでなく地元の⾼齢者に対しても、買い物や通院などの⾜となり、外出機会を提供している。 |
小休止 | ||
17:50~18:00 | 挨拶 財満 鎭明 副総長、学術研究・産学官連携推進本部長 |
第2会場 1階会議室 | ||
皮膚を科学する 座⻑ 澤⽥ 誠 環境医学研究所 教授 |
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時間 | タイトル | 内容 |
15:40~ | ⽪膚表⾯の質量分析法 島津製作所 ⽥中耕⼀記念質量分析研究所 副所⻑ 岩本 慎⼀ |
試料を直接測定する質量分析が注⽬されている。我々はその代替法として、指先の分泌物を⾦属基板に転写し、その基板をMALDI-TOFMSで分析する⽅法を考え、複数の被験者に対して実施した。本講演では、この⽅法と実験結果について紹介する。 |
16:10~ | ターゲット分⼦の ⽪膚への浸透を可視化する 名古屋⼤学⼤学院⽣命農学研究科 森林化学研究分野 教授 福島 和彦 |
⾶⾏時間型2次イオン質量分析(TOF-SIMSは、特定分⼦の細胞レベルでの分布の可視化を可能とする。ここでは、本法の原理を解し、⽪膚など⽣体試料への適⽤例を紹介する。また、最近開発に成功したクライオTOFSIMSを⽤いた⽔溶性成分の分布の可視化についても述べる。 |
16:40~ | ⽪膚のよろこぶ医薬品外⽤剤の製剤設計― 局所適⽤の軟膏剤/クリーム剤/ローション剤の開発 ― マルホ株式会社 京都R&Dセンター医薬開発研究所 セクションチーフ 堀沢 栄次郎 |
近年、⽪膚のかゆみや痛み、アトピー性⽪膚炎などの⽪膚疾患の増加に伴って、⽪膚を直接治療する医薬品外⽤剤のニーズが⾼まっている。そこで、製剤開発においては治療に有効な薬物の効果を最⼤化し、さらに⽪膚に適⽤し易くした付加価値の⾼い医薬品外⽤剤が求められている。ここに代表的な外⽤剤の製剤設計について、その概略をご紹介する。 |
17:10~ | 注射に代わる痛みのない⾮侵襲性経⽪ワクチンの創製 ̶花粉症の減感作治療を例としてー 九州⼤学⼯学研究院次世代経⽪ 吸収研究センター教授 後藤 雅宏 |
ワクチンなどのタンパク質製剤は、体内で分解されやすいためにこれまで注射でしか投与できなかった。我々は、⽪膚の下部組織に免疫を司る豊富な樹状細胞が存在することを利⽤するため、⽪膚浸透に優れた油状可溶化型のナノ粒⼦を開発した。その花粉症治療への応⽤について紹介する。 |
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