第3回予防早期医療創成プロジェクトシンポジウムを開催

第3回予防早期医療創成プロジェクト シンポジウムを開催

2月5日(木)、野依記念学術交流館において、第3回予防早期医療創成プロジェクト シンポジウムが開催されました。本プロジェクトは、文部科学省「先端融合領域イノベーション拠点の形成」の一環として平成18年に採択され、日本ガイシ、 伊藤忠商事、富士通、オリンパスとの協働研究により、”手のひらに名医・大病院”をコンセプトに推進されてきたものです。

採択後3年を経て行われた今回のシンポジウムは、「”手のひらに名医・大病院”成果と今後の展望」をテーマに、本プロジェクトの統括会議にひきつづき行わ れました。シンポジウムは、まず、プロジェクト総括責任者である平野総長が、「来るべき高齢化社会に向けて、医療の仕組みを変えるイノベーションを目指し て研究を推進することは、多くの関連病院を持ち、医工連携研究の歴史のある名古屋大学の、いわば社会的責務である」とあいさつしました。続いて岡谷重雄文 部科学省科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官(推進調整担当)から、「名古屋大学が目指す”手のひらに名医・大病院”というコンセプトは、実現すれ ば非常に大きなインパクトをもつイノベーションを引き起こすであろう。イノベーションまでのロードマップを産学で的確に検討していこうとする名古屋大学の 姿勢は大変重要であり、その過程でコンソーシアムとして成熟していくのを期待している」と祝辞が述べられました。

その後、東京大学ナノバイオ・インテグレーション研究拠点リーダーである片岡一則東京大学工学研究科教授による「ナノ治療イノベーションを実現する超分子 ナノデバイス設計」と題した基調講演が行われ、続いて、直江知樹医学系研究科教授による講演「白血病と幹細胞」、大日方五郎エコトピア科学研究所教授によ る講演「移動体での生体モニタリング~モデルベース・アプローチによる人の状態推定」が行われました。また、会場には本プロジェクトの研究についての18 のポスター展示が行われ、幅広いテーマに関するシンポジウムとなりました。


あいさつする平野総長
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あいさつする岡谷戦略官
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基調講演を行う片岡教授
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ポスター展示の様子

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