予防早期医療創成センター 第12回ワークショップ(第24回研究会)開催報告

 

さる1月31日、第12回のワークショップが、名古屋大学東山キャンパス、野依記念学術交流館にて開催致しました。今年度は昨年度に引き続き、「オンライン視聴」も可能な開催形式としましたが、より実会場での開催に力を入れ、久し振りの意見交換会も開催致しました。

今年はオンライン視聴も含めて214名の産学官の方々にご参加頂きました。多くの方にご参加頂き、心より御礼申しあげます。下記に参加者の構成のグラフを掲載します

会場の名古屋大学東山キャンパス 野依記念学術交流館には朝から会場参加の方がお越しになりました。冒頭、丸山彰一センター長の開会挨拶に続き、木村医学系研究科長からビデオメッセージを頂きました。ビデオメッセージでは、「イノベーションとはある日突然やってくるものではなく知らない間に日常が変わっていってこそ、本物であると痛切に感じる」という言葉が印象的でした。

挨拶に続き、第12回ワークショップでは、身体活動と健康増進について焦点をあてた招待講演を企画し、厚生労働省 健康・生活局 健康課 小田琢也課長補佐、及びスポーツ庁 健康スポーツ課の福島 俊室長補佐のお二人から、それぞれの取り組みについてご講演を頂きました。

【招待講演1】
身体活動を通じた国民の健康寿命延伸に向けた厚生労働省の取組
厚生労働省 健康・生活衛生局 健康課 課長補佐 小田 琢也 氏
座長:丸山彰一センター長

【招待講演2】
スポーツ庁におけるスポーツを通じた健康増進の取組
スポーツ庁 健康スポーツ課 室長補佐 福島 俊(ふくしま さとし) 氏
座長:内田広夫教授

午後からのプログラムに先立ち、東海国立大学機構の松尾清一機構長から当センターのワークショップにお集まり頂いた皆様にご挨拶を申しあげました。松尾機構長はかつて予防早期医療創成センターのセンター長としてセンターを引っ張ってこられました。その経験もあり、「Make New Standards for The Public」を機構のコンセプトに、より良き未来を拓く原動力でありたいという想いが述べられました。

続いて夕方まで3つのパネルディスカッションが行われました。

【パネルディスカッション1】
未来を担う子どもの健康~現状とそれを取り巻く社会課題、そして新たな試みへ
子ども(幼児、児童)の体力低下は、様々な社会的背景によりかなりの勢いで進行している。しかし新たな試みを始め、成果をあげている実例がある。

【パネルディスカッション2】
次世代の健康・医療スタートアップが拓く未来
「STATION Ai」とは、名古屋市内に開設予定の日本最大のインキュベーション施設。StationAiインキュベータに所属する医療技術のイノベーションを目指すスタートアップを紹介。

【パネルディスカッション3】
プログラム医療機器(SaMD)を中心とした最近の動向
SaMDは、デジタル技術を利活用して診断や治療を支援するソフトウエア。SaMDについて販売・承認実績のある企業、開発を担うアカデミア、承認審機関の夫々の立場で討論。

ワークショップ閉会後、今年は数年ぶりの意見交換会を行いました。久し振りの再会や、新たな出会いもあり、笑顔があふれる意見交換会となりました。

お一人お一人の立場は異なりますが、早期医療や予防、ウェルネスをめざして実社会で取り組んでおられる方々が、少しでも励まし合って進んでいけるような場にしていきたいと思います。世界が必ずしも穏やかでない昨今、当センターのワークショップで皆様が未来を明るいものとして捉え、希望を持って進んでいけるような契機になるよう心から願っています。

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