予防早期医療創成センター 第11回ワークショップ(第23回研究会)開催報告

 

さる2月2日、第11回のワークショップが、名古屋大学東山キャンパス、野依記念学術交流館にて開催されました。今年度は久し振りに実会場での参加も含めた「ハイブリッド方式」による開催となりました。昨年度は急速に広まったコロナ禍により、急遽リモート参加のみに限って開催せざるをえない事態となり、少々残念な感が残りましたが、今年はリモート参加、会場参加合わせて200名を越える産学官の方々にご参加頂きました。多くの方にご参加頂き、心より御礼申しあげます

会場の名古屋大学東山キャンパス 野依記念学術交流館には朝から会場参加の方がお越しになりました。木村医学系研究科長の挨拶に続き、ヤフー株式会社 Yahoo! JAPAN研究所長 田島玲氏による招待講演「Yahoo!JAPANにおけるデータ利活用~健康、便利、安心に向けて」が行われました。本講演では検索ログなど独自性の高いデータをいかに健康、便利、安心につなげていくか、興味深いお話しを伺うことができました

また招待講演に続き、慶應大学医学部医療政策・管理学教室の藤田卓仙准教授からは、グローバルヘルスにおけるPHRの位置づけと題してご講演を頂きました。国際的な動向を紹介しながら、我が国におけるその位置づけや利活用の最新についてご講演頂きました。

午後からは、ハイブリッド開催を念頭に、リモート参加の方も議論に加わることができるよう、パネルディスカッション方式と致しました。
パネルディスカッションは以下の4題が企画されました

パネル1
PHRの利活用に向けた最近の試み
~法政策的動向と新技術

パネル2
治療中患者の特定健診受診率向上をめざして
~社会実装に向けた愛知発の試み

パネル3
毎日の生活で血管のしなやかさを測る!
―血圧計測用カフを用いた動脈硬化度創基診断装置の開発―

パネル4
開始から5年! 赤ちゃんを救う重症複合免疫不全症 新生児マススクリーニング
~成果と今後の課題

法政策的動向から、ブロックチェーン、秘密計算という情報科学的新技術の紹介、あるいは、社会実装での奮闘の様子や、新しいものづくりへの取り組みなど、最新の予防に関する話題が多岐にわたり議論されました。

今年はリモート参加の方も発話による質問を可能とし、少しでも臨場感のあるディスカッションの場にしようという運営上の試みもなされました。
最後に丸山彰一センター長により、ご参加頂いた方々への御礼が述べられました。

今年で第11回となった当センターのワークショップですが、来年もまた、予防やヘルスケア、ウェルネスをめざしている方々が、情報交換の場として、そして少しでも励まし合って進んでいけるような場にしていきたいと願っています。

Comments are closed.