予防早期医療創成センター 第11回研究会の開催報告を掲載しました。

名古屋大学予防早期医療創成センターでは去る10月30日、第11回の研究会を鶴舞キャンパス鶴友会館にて開催致しました。

当日参加も含め104名の方々にご参加頂き、会場の鶴友会館は補助席も含め満員でした。今回は、新たに名古屋大学に設置された創薬科学研究科の内容紹介も あり、創薬科学等の学生諸氏の参加が約35%と目立ちました。また先回に引き続き、一般企業や行政関係者のご参加が30%にのぼり学外への認知度が徐々に 向上してきていることが感じられました。

 

当日の会場の様子

 

松尾センター長の挨拶に続き、生命に内在するタンパク質接着酵素反応:生理機能と関連疾患と題して、名古屋大学大学院 創薬科学研究科 基盤創薬学専攻 細胞生化学分野 人見清隆 教授からご講演頂きました。 冒頭、人見先生から名古屋大学の創薬科学の紹介もあり、寄せられたコメントの中に「名大に創薬研究科が出来たとのこと大変期待致します」「日本の創薬競争力向上に期待します」と、創薬科学に対するエールも多くありました。02a

人見清隆教授

また2番目の講演「NMR構造生物学に裏打ちされたインシリコ創薬の展開」について名古屋大学大学院 創薬科学研究科 基盤創薬学専攻 構造分子薬理学分野 廣明 秀一教授から話題提供がされました。 「創薬探索系の必要性について基盤整備が進められると力強く感じた」「莫大な低分子化合物のスクリーニングにインシリコスクリーニングの魅力を感じた」というコメントが寄せられました。

03a

廣明秀一教授

最後に先の2題とがらっと趣を変え、豊田通商株式会社 ライフ&メディカル事業推進部 メディカル事業グループ 課長職 渡邊 泰宏 氏から「インドにおける病院設立と同国の医療の現状について」についてご講演頂きました。 渡辺氏のご講演は、インドでの病院設立に至る経緯、同国における医療の現状についてのお話しでした。 実際にインドで地形を立ち上げておられるお立場からの話題提供であり、会場からは、「現場感のある良いプレゼンテーションだった」「日本企業の動きの細か さを直感した」という意見が出されました。 また、若い学生からは「事業開拓や市場参入について全く知識がなかったので、今日の話はとても新鮮だった」「日本の技術やノウハウが世界で役立っているこ とは、大変素晴らしいことだと思った」という率直なコメントがありました。日本企業の先進的な取り組みが、未来を担う若い学生諸氏の心に響いたことは、研 究会の企画を担当している当センターにとって大きな喜びでした。

04a

渡邊泰宏氏

研究会修了後は、恒例の有志意見交換会が催され、異業種の企業の方々や、異分野の研究者、技術者の自由でなごやかな意見交換の場となりました。05

意見交換会の様子

Comments are closed.